五月病かもと感じたら?心と体を癒やすレシピで体調を整えよう

4月に新年度・新学年がスタートし、5月頃になるとそろそろ疲れが出てくる人も少なくありません。

新しい環境の中で無理をしたり、ストレスをためたりして、心と体に不調を感じてしまうことも。食欲不振、不眠、疲れがとれない、不安な気持ちに陥る、などの状態が続いたら、もしかしたら五月病かもしれません。今回はそんな五月病を対策する方法や栄養バランスのとれた健康レシピをご紹介します。

五月病ってどんな病気?

五月病の症状としては、「やる気がなくなり、無気力になる」「食欲がない」「ぐっすり眠れない」「頭痛やめまいがする」「学校や会社に行きたくなくなる」などが挙げられます。
病院では、適応障害と診断されることもあり、放っておくとうつ病など、症状が悪化することもあるので、早めにケアすることが必要です。

五月病は正式な病名ではありませんが、新入社員や学生がこの時期に体調を崩すことが多いため、こう呼ばれています。慣れない環境や仕事に適応しようと我慢や無理を重ねた結果、五月病を引き起こしてしまうこともあります。

五月病を改善する方法としては、
・バランスの良い食事を心がける
・十分な睡眠をとる
・適度に体を動かす
などが考えられます。

五月病対策には生活リズムを整えることが大切

五月病の対策には起床・就寝の生活リズムを整えることが重要です。そのためには、決まった時間に起きて、朝の太陽の光を浴び、体内時計を整えましょう。
朝の光を体が感じると、体内で分泌されるホルモンがメラトニンという睡眠ホルモンから、脳を活発にするセロトニンに切り替わります。セロトニンは精神の安定をもたらす作用もある、大切なホルモンです。
また、このセロトニンを原料にしてメラトニンは生成されるため、セロトニンが減るとメラトニンも減少し、良い睡眠がとりにくくなるのです。

朝早く起きて生活のリズムを整えると、夜に良い睡眠をとることができるようになります。そのためには体がスムーズに睡眠の準備に入れるよう、寝る前は部屋を暗くしてスマートフォンなどの画面を見ないようにしましょう。スマートフォンが放つブルーライトを脳が太陽の光と認識し、目が覚めることを防ぐためです。
夜はぐっすり眠り心と体を休ませ、日中は適度な運動と栄養のある食事を意識しましょう。

五月病の予防に役立つ食材とは

五月病になると、セロトニンが減るといわれています。このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ドーパミンなどの神経伝達物質の働きにも影響を与える物質です。
セロトニンを作るもとになる必須アミノ酸はトリプトファンといい、肉や魚、卵、チーズなどの乳製品に多く含まれることが知られています。良質なたんぱく質を含む豚肉、トリプトファンが多い鶏肉がおすすめの食材です。

そのほか、五月病予防におすすめの食材としては、ストレスを緩和し、免疫力を高めるビタミンCを多く含むキャベツやブロッコリー、ピーマン、パプリカなど。また、トマトにはセロトニンと同じ働きをするGABA(ギャバ)が多く含まれ、リラックス効果を高めます。いずれも春から初夏にかけておいしい野菜なので、たっぷりいただきたいですね。

栄養満点のレシピで五月病を吹き飛ばそう!

五月病予防のためには、栄養バランスの良い食事をとることが大切。たんぱく質と野菜のどちらもとれて、忙しい方でも手軽に作れるレシピをご紹介しますので、試してみてくださいね。

豚肉とたっぷり野菜のパター炒め

材料(2人分)

豚ロース肉(しょうが焼き用) 200グラム
キャベツ 4~5枚
ピーマン 2個
赤パプリカ・黄パプリカ 各1/2個
スナップエンドウ 5個

【調味料】

オリーブ油 大さじ1
バター 12グラム
小さじ1/3
こしょう 少々
小麦粉 大さじ1

レシピ

1 豚肉を食べやすい大きさに切り、小麦粉をまぶす。

2 キャベツは4センチ角に切る。ピーマン・パプリカはヘタと種をのぞき、縦に細切りにする。スナップエンドウは筋をとり、半分に切る。

3 フライパンにオリーブ油とバターのそれぞれ半量を中火で熱し、豚肉を広げて焼く。焼き色がついたらいったん取り出す。

4 フライパンに残りのオリーブ油とバターを足して中火で熱し、ピーマンとパブリカを炒める。さらにキャベツとスナップエンドウ、豚肉を加えて炒め、塩・こしょうで味を調える。

ポイント

豚肉には疲労回復に役立つビタミンB1 、睡眠のリズムを整えるビタミンB12 が豊富で、寝起きが良くなる鉄分も含みます。豚肉のたんぱく質は必須アミノ酸のバランスが良い、良質なたんぱく質といえるでしょう。 また、たんぱく質は野菜に含まれるビタミンCと結びつき、コラーゲンたんぱくの合成を促します。コラーゲンは肌の調子を整え、眼精疲労の改善にも役立ちます。

今回はビタミンCの多いキャベツやピーマン、パプリカなどの野菜を取り合わせ、彩りの良い炒めものに仕上げました。バターで炒めることでコクと風味が増しますよ。

まとめ

五月病には、真面目で几帳面な人がなりやすいといわれています。毎日の生活リズムを崩さないように意識する、ゆっくりと食事をとるなどして、心と体を休ませてみませんか?栄養バランスの良いおいしいごはんでリフレッシュしましょう。